NYの視点:トリプルクラウン理論

2015年6月9日 07:06

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記事提供元:フィスコ


*07:06JST NYの視点:トリプルクラウン理論

米競馬のベルモントステークスは6日、ニューヨーク郊外のベルモントパーク競馬場(ダート約2400メートル)で8頭立てで行われ、1番人気のアメリカンファラオがケンタッキー・ダービー、プリークネスと合わせたトリプルクラウン(3冠)を達成した。3冠馬の誕生は1978年のアファームド以来37年ぶりで、史上12頭目となる。しかし、株式投資家にとってはうれしいニュースとはならない可能性がある。

ダウジョーンズ平均株価指数が導入された1896年以降、指数は3年間のうち2年間は順調に上昇する基調にある。そのうち66%の確率でトリプルクラウンの年に下落する傾向がある。ただ、スーパーボール理論や1月理論に比べて、過去11回の例しかないため注目度は少ないかもしれない。もちろん例外もある。サイテーションがトリプルクラウンを獲得した1948年、アソールトの1946年、ワーラウェイ1941年には戦争関連事業が活況を呈したため、いずれの年も指数は上昇して終了している。ただ、高値を更新している本年の株式相場には調整警戒感がくすぶる。《NO》

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