米愛国者法の規定が失効、米当局の通信傍受や追跡に影響

2015年6月5日 12:53

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 6月1日午前0時(日本時間午後1時)、米政府が情報収集活動の根拠としてきた愛国者法の規定が失効した。スノーデン事件を受け、オバマ米大統領は収集活動の改革案を発表。通話履歴をNSAではなく通信会社が保管、移行期間の6カ月は収集継続を認める内容に変更されていた(The Daily BeastCNNAFP産経新聞Slashdot)。

 米議会上院は5月31日、関連規定の延長をめぐる審議を再開したが、次期大統領選挙に出馬する共和党のランド・ポール上院議員が改革案に反対、合意には至らなかった。その結果、米国民の通話記録収集のほか、テロ容疑者の通信傍受や追跡を認める規定が31日いっぱいで一時停止に追い込まれるという。規定の停止は一時的なものという楽観的なものと、長期化するかもしれないという2つの見通しがあるようだ。

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