(中国)銀行の「混合所有制改革」始動へ、交通銀がモデルケースに

2015年6月4日 13:03

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記事提供元:フィスコ


*13:03JST (中国)銀行の「混合所有制改革」始動へ、交通銀がモデルケースに
中国の銀行業で、民間などからの資本を受け入れる「混合所有制改革」が始動するもようだ。交通銀行(3328/HK)がモデルケースに選ばれ、他行に先駆けて実施される見通し。交通銀はすでに改革案を国務院に提出した。2週間以内にも承認が下りる予定という。現地メディアが3日伝えた。

交通銀は昨年時点で、混合所有制改革の実施を申請していた。銀行モデルケースの第2陣には、中国銀行(3988/HK)が選定される見込みという。同改革のメリットについては、◆民間資本の受け入れにより、株主構造の多様化が図れる、◆経営効率の改善が期待できる、◆バリュエーションの上昇が見込まれる——点などが指摘された。

このほか、銀行による証券業などの兼業をめぐっても、国務院が今月中に関連規定案を発表する見込みと報じられている。金融業界の業務多角化に向けた取り組みの一つ。現時点ですでに、傘下に証券会社を抱える銀行も少なくないが、銀行本体に対して証券業務の取り扱いが認められれば、より多くの銀行が積極的に参画するとみられている。

【亜州IR】《ZN》

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