(中国)車在庫が8カ月連続で警戒線超え、6月は需要減との予測大勢

2015年6月4日 08:35

印刷

記事提供元:フィスコ


*08:35JST (中国)車在庫が8カ月連続で警戒線超え、6月は需要減との予測大勢
新車販売が伸び悩む中国で、自動車のディーラー在庫が高止まりしている。業界団体の中国汽車流通協会が今月1日に発表した5月の「ディーラー在庫警告指数(VIA)」は57.3で着地。前月の60.5から3.2ポイント低下(=改善)したものの、前年同期の49.3からは8.0ポイント上昇(=悪化)した。警戒ラインとされる50を8カ月連続で上回っている。香港経済日報が3日で伝えた。

メーデー連休(5月1-3日)やモーターショー開催といった要因により、前月比では在庫指数が改善傾向を示した。ただ同協会の郎学紅・副秘書長(副事務局長)は、5月もディーラーにかかる経営圧力は強かったと指摘。6月の販売動向にも慎重な見方を示した。6月は通常、自動車市場の閑散期に当たるほか、例年より夏日が前倒しで始まっていることも、販売に影響するとみている。

同協会の調査によれば、今後市場の需要が「増加する」と答えたディーラーは6.4%と、前月調査時の39.9%から大幅に減少した。半面、「減少する」との回答は18.5→53.2%に増えている。「変わらない」は41.7→40.4%と変化した。

中国汽車工業協会の最新データによると、今年1-4月の累計販売台数は前年同期比2.8%増の814万4800台。伸び率は1~3月を1.13ポイント下回った。うち乗用車が7.7%増の697万3900台、商用車が19.1%減の177万900台。生産台数は4.1%増の828万800台で推移している。

【亜州IR】《ZN》

関連記事