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4月の街角景気は「緩やかな回復基調」―現状DIは5カ月連続上昇
景気の現状に対する判断DI(3カ月前と比べた景気実感を指数化した数値)の推移を示す図(内閣府「4月調査結果(抜粋):景気ウォッチャー調査」より)[写真拡大]
内閣府が13日発表した4月の景気ウオッチャー調査(街角景気)によると、景気の現状に対する判断DI(3カ月前と比べた景気実感を指数化した数値)は前月比1.4ポイント上昇し、53.6となった。上昇は5カ月連続であり、昨年4月の消費税増税後では最も高い水準となった。また、2~3カ月先の景気の先行き判断DIは54.2となり、内閣府では、調査結果から、「景気は緩やかな回復基調が続いている」とする前月の基調判断を継続した。
景気ウオッチャー調査は、家計動向、企業動向、雇用等の代表的な経済活動の動向を観察できる業種の適当な職種の中から選んだ全国2050人を対象に、毎月25日から月末にかけて行なわれる。今回の有効回答率は90.5%だった。
景気の現状判断DIのうち、家計動向関連では、前月比2.3ポイント上昇し、指数は53.2となった。家計動向の中では、小売関連が同4.8ポイント、住宅関連が4.9ポイントそれぞれ上昇した。半面、飲食関連は7.3ポイント、サービス関連は0.9ポイントそれぞれ低下した。企業動向関連は、同0.1ポイント上昇の52.8となった。このうち製造業は前月より0.6ポイント低下、非製造業では0.8ポイント上昇した。また、雇用関連は同1.3ポイント低下し、58.1となった。
先行き判断DIについては、物価上昇の懸念が見られるものの、賃上げへの期待や外国人観光需要への期待感などから、家計、企業及び雇用の各部門でDIが上昇している。(記事:南条 誠・記事一覧を見る)
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