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3月の鉱工業生産、前月比0.3%低下 「緩やかな持ち直し」の基調判断を継続
経済産業省が30日発表した3月の鉱工業生産指数(2010年=100、季節調整値)の速報値は98.6となり、前月比0.3%低下した。低下は2カ月連続である。予測調査では、4月は上昇のあと、5月には低下の見通しとなっている。同省では、「生産は緩やかな持ち直しの動きが見られる」との前月の基調判断を継続した。
3月の生産を業種別に見ると、電子部品・デバイス工業、鉄鋼業、石油・石炭製品工業が低下し、輸送機械、はん用・生産用・業務用機械工業、情報通信機械工業などが上昇した。
出荷指数は97.6で、前月比0.3%低下した。電子・デバイス工業、鉄鋼業、石油・石炭鉱業などが低下し、輸送機械工業、はん用・生産用・業務用機械工業、情報通信機械工業などが上昇した。
在庫指数は113.3で、同0.3%の上昇である。はん用・生産用・業務用機械工業、化学工業、鉄鋼などが上昇し、輸送機械工業、非鉄金属工業、石油・石炭製品工業などが低下した。
予測調査における4月の見通しは、前月比2.1%の上昇であるが、5月には再び同0.3%の低下が見込まれている。4月は、はん用・生産用・業務用機械、電気機械、電子部品・デバイス工業などの上昇が見込まれるが、5月には、輸送機械、化学、金属製品などで低下の見通しとなっている。(記事:南条 誠・記事一覧を見る)
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