TPP、全力で交渉している段階=菅官房長官

2015年4月21日 11:39

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

 菅義偉官房長官は20日の記者会見で、TPPについて「極めて厳しい交渉になる。日米間の距離をどこまで詰めていけるか、しっかり交渉している」とし、特に「事務レベルでは決着をつけることができなかった困難な問題について、国益を踏まえながら、甘利明担当大臣が閣僚級協議に全力で交渉に努めている」とした。コメの輸入枠や自動車部品の関税が特に焦点になっている。

 コメ輸入については10万トン弱の輸入枠について検討に入ったという情報が一部で流れていることに、菅官房長官は同日夕の記者会見で「事務レベルで決着できなかった困難な問題について、甘利大臣は国益を踏まえながら、全力で交渉している」と午前中と同じ回答を繰り返した。菅官房長官は「今、そういう段階だ」とした。

 また、普天間飛行場の代替施設を名護市辺野古に建設することについて「粘り強く、政府としては説明をさせていただきながら、理解を頂けるように進めていきたい」と語った。

 菅官房長官は「普天間飛行場の危険除去をどうするのか。この点に焦点がまったくあたっていない。(政府も沖縄も)この問題をどうするのかということが極めて大事なことだ」とした。(編集担当:森高龍二)

■関連記事
TPP合意に必要な大統領貿易促進権限(TPA)に米労組が反対
熱く胎動するASEAN市場 日本企業の進出も活発に
どうなる日本の農業 JA全中、外部監査案を拒絶で農協改革への反発露わ
アメリカの中間選挙で何が起こったのか
TPP閣僚会合が閉幕 日米対立の陰で新興国の市場開放「例外」扱いへ

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連記事