イエレンFRB議長のお手並み拝見

2015年4月13日 13:23

印刷

記事提供元:フィスコ


*13:23JST イエレンFRB議長のお手並み拝見
マーティン第9代FRB議長は、「米国連邦準備理事会(FRB)の仕事は、 パーティーが盛り上がり始めたら、参加者から不満が出てもパンチボウル(酒が入ったボウル)をさっさと片付けること」と述べたが、イエレン第15代FRB議長が片付けなければならないのは、市場に溢れているドルである。


FRBは、2008年9月のリーマン・ショック以来、市場から米国債・住宅ローン担保証券(MBS)などを購入し、ドルの流動性を供給し続けてきた。


しかし、2014年10月に量的緩和政策は終了し、今後は、ドルの金利を上げながら、バランスシート上の4.2兆ドルのポジションを手仕舞っていくことになる。


金利を性急に引き上げた場合、米国債の価格が低下することで、損失の可能性が高まる。

米国債を性急に売却した場合、市場金利が上昇することで、損失の可能性が高まる。


ドルは、FRBによる流動性回収を受けたドル不足により、必然的に上昇することになる。《MY》

関連記事