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ペルム紀末に急速な海洋酸性化が進み、海洋生物の大量絶滅を引き起こしたことを示す研究成果
地球史上最大規模の大量絶滅とされるペルム紀の大量絶滅が引き起こされた原因としては、さまざまな仮説が提唱されている。こういった仮説には直接的な証拠が不足していたが、ペルム紀末に海洋の急速な酸性化が進んだことを示し、海洋生物の大量絶滅に海洋酸性化が関わったとする説の裏付けとなる新たな研究成果が発表された(論文アブストラクト、Motherboardの記事、本家/.)。
ペルム紀の大量絶滅では地球全体で生物種の90%以上、海洋では生物種の96%が絶滅したといわれる。研究チームでは数億年前には海底となっていたアラブ首長国連邦で岩石を収集。ホウ素同位体によるデータと定量的モデル化アプローチを組み合わせ、かつての海洋における酸性化レベルの変動をモデル化した。
研究チームでは、シベリア・トラップでの大規模な噴火が数万年にわたって繰り返され、大気中に二酸化炭素を噴出したと考える。これが大量絶滅の第1段階だが、大気中への二酸化炭素放出速度が遅かったため、海洋のpHは比較的安定していたという。第2段階では大量の二酸化炭素が海洋に吸収されることで急速に酸性化が進み、石灰質の外骨格を持つ海洋生物を選択的に絶滅させたとのことだ。 スラッシュドットのコメントを読む | サイエンスセクション | 地球 | サイエンス
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