日米の注目経済指標:米雇用統計は非農業部門雇用者数が+25.0万人予想

2015年3月28日 19:05

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記事提供元:フィスコ


*19:05JST 日米の注目経済指標:米雇用統計は非農業部門雇用者数が+25.0万人予想

3月30日-4月3日に発表予定の主要経済指標のポイントは次の通り。

■30日(月)午後9時30分発表
○(米)2月PCEコア指数-予想は前年比+1.3%
参考となる1月実績は前年比+1.3%。米連邦公開市場委員会(FOMC)の2015年の予測値は1.3%-1.4%と公表さ2月はこの予測値と同水準になるとみられている。予想通りならば、インフレ鈍化への市場の懸念は多少緩和される見込み。利上げ開始時期の大幅な遅れに対する警戒感は低下する。

■4月1日(水)午前8時50分発表
○(日)日銀短観3月調査-予想は大企業製造業DI+14、大企業非製造業DI+17
参考となる前回のDI実績は大企業製造業が+12、非製造業は+16だった。大企業DIは小幅改善の見込み。為替安定や原油安などの影響で中小企業DIも改善が見込まれている。予想通りであれば、日本銀行による早期追加緩和への期待は後退する可能性が高い。

■4月1日(水)午後9時15分発表
○(米)3月ADP雇用統計-予想は前月比+23.0万人
参考となる2月実績は、前月比+21.2万人。3月中の新規失業保険申請件数の推移を基にすると、雇用者増加数は2月実績を若干上回る可能性があり、市場予想は妥当な水準か。

■4月3日(金)午後9時30分発表
○(米)3月雇用統計-予想は非農業部門雇用者数が前月比+25.0万人、失業率が5.5%
参考となる2月実績は非農業部門雇用者数が+29.5万人、失業率は5.5%。2月の非農業門雇用者数は市場予想を大きく上回ったが、3月の数字は2月実績を下回る見込み。3月上中旬の新規失業保険申請件数を参考にすると、市場予想は妥当な水準か。ただし、2月実績は下方修正される可能性があるので注意したい。3月の失業率は労働時間などに大きな変化がないため、横ばいの見込み。

その他の主な発表予定は、30日(月):(日)2月鉱工業生産、31日(火):(米)1月S&P/ケースシラー住宅価格指数、(米)3月消費者信頼感指数、(米)3月シカゴ購買部協会景気指数、4月1日(水):(米)3月ISM製造業景況指数、4月2日(木):(米)2月貿易収支。《TN》

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