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「社長、役員クラスを目指したい」女性新入社員は、約6人に1人 過去最高に
2015年春の女子新入社員は、将来「社長・役員クラス」を目指したいと答える割合が15.2%と、過去最高になったことが明治安田生命保険の調査で分かった。「役職には興味がない」女子新入社員は49.4%と昨年比7.8ポイント減り、調査開始以降はじめて50%を下回った。政府が「女性の活躍推進」を掲げていることもあり、女子学生の意識が変わりつつあるのかもしれない。
調査は今年2月、2015年春に就職を予定している全国の新卒男女1159人を対象に、ウェブアンケートで実施。新入社員たちの「内定企業数」は平均「2.16社」で、3年連続の増加となった。女子学生の平均は初めて2社を突破し、企業の採用意欲の高まりが裏付けられた格好だ。エントリー企業数は、昨年から1社少ない「平均22.3社」だった。就活の満足度については、「満足」と「ほぼ満足」の合計が77.1%と、昨年から4.7ポイント上昇。2008年の当項目調査開始以降、最も高くなった。
新入社員たちに「将来めざす役職」を聞いたところ、「役職には興味がない(36.5%)」がトップではあるものの、昨年から4.9ポイント減り、3年連続で減少した。代わりに、「社長」と「役員クラス」が31.9%と、2009年に調査項目を設けて以来最高となった。特に、女性新入社員では「社長」と「役員クラス」の合計(15.2%)が調査開始以降、最高となり、約6人に1人まで上昇した。女性の活躍推進の機運が高まるなか、「将来は役職について活躍したい」と考える新人女性が増えているのかもしれない。
新入社員が「会社を選んだ理由」は、2年ぶりに「会社の安定性(37.8%)」がトップとなった。2008年に調査を始めて以降、「会社の安定性」と「仕事のやりがい(36.8%)」が1位と2位を争っている。3位は「福利厚生の充実度(23%)」で、4位の「勤務地(21.8%)」を抜いて初のトップ3入りとなった。特に女性では「福利厚生の充実度(29.7%)」が3割と、男性より10ポイント以上高い。新人女性では、「女性が活躍しているから」も16.9%と、女性の活躍推進に積極的かどうかが重要な判断材料の1つとなっている。(編集担当:北条かや)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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