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中国:2月の鉄道貨物輸送は9.1%減、2.6億トンに低迷
*11:19JST 中国:2月の鉄道貨物輸送は9.1%減、2.6億トンに低迷
2015年2月の中国の鉄道貨物輸送量は、前年同月比9.1%減の2億6300万トンに落ち込んだ。1-2月も前年同期比で9.1%減の5億7600万トンに低迷している。14年は前年比で3.9%減少し、年間を通じたマイナス成長を余儀なくされていた。トンキロベースでは、1月が6.8%減、2月が13.9%減で、平均すると10.0%減少。14年通年は5.6%減となっている。国家統計局が発表した。
国家発展改革委員会の発表によれば、鉄道貨物輸送の過半を占める石炭輸送量は、1月が9%減の1億9600万トン、1-2月が8.5%減の3億6000万トン。14年は1.3%減、同年12月は9.3%減だった。14年後半の大幅な落ち込みが、今年になっても続いている。成長が減速しているばかりでなく、石炭使用量を制限する政府の方針も、石炭輸送の減少をもたらし、貨物輸送のマイナスにつながっている。
鉄道旅客数は、1月が1.1%減の1億8700万人、2月が5.7%減の1億4900万人に落ち込んだ。1~2月では3億3700万人で、前年同期を3.5%下回っている。一方で、14年通年の鉄道旅客数は11.9%増。新路線の開業効果などで2ケタ増を達成した。輸送人キロは、1月が15.6%減、2月が19.8%減で、2ケタの減少となっている。
15年の「春運」期間は3月15日に終了した。鉄道旅客数の累計は2億9400万人。昨年より2778万人(10.4%)多かった。うち2月24日は旅客数が947万人を記録。新路線開業の効果により、春運期間中の単日最高記録を達成した。
【鉄道インフラ】
国家統計局の発表によれば、15年1-2月の鉄道固定資産投資額は、前年同期比14.5%増の458億人民元(約8832億円)。14年は16.6%増の7801億人民元だった。今年になっても2ケタの増加が続いている。
李克強首相は政府工作報告の中で、「2015年の鉄道投資は8000億人民元以上を保ち、新路線は8000キロ以上になる」と述べた。また、鉄道発展基金などを通じて、鉄道投融資改革を進めていく方針を明らかにしている。国家鉄道局は「第13次五カ年計画」中の鉄道網計画の策定に向けて、各省や政府の関連部署からのヒアリングを開始した。
【亜州IR】《ZN》
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