【木村隆の相場展望】海外投資家は、先物市場から現物市場への振替を進める

2015年3月23日 12:27

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

(3月23日~27日)

 東証が発表した3月第2週(9~13日)の投資部門別株式売買動向(東京・名古屋2では、海外投資家(外国人)が5週連続で買い越している。買越額は3062億円で、2014年12月第1週(3851億円)以来、約3カ月ぶりの高水準だった。

 大手企業の賃上げや株主還元の拡大期待を背景に、海外投資家の間で株式相場の先高観が強まっている。13日の特別清算指数(SQ)の算出にともない、買っていた先物を現物株に置き換える動きも顕著になっている。

 信託銀行は2週連続で売り越した。売越額は354億円と、前の週(33億円)に比べ増加している。GPIFの買い一巡感は台頭しているが、ここへきて、ゆうちょ銀の資産運用見直しの動きが出てきている。GPIF同様、債券から株式へのシフトの動きが予想され、GPIFを上回る資産を持つだけにそのインパクトは大きい。

 一方で個人は8週連続で売り越した。がんがんの売り越し姿勢を見せているが、日本が変わっているということを信じていないのは、唯一日本の個人投資家かもしれない。

 需給に変化の兆しはなく、日経平均も引き続き上値をうかがう動きが期待できる。(株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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