トヨタなどの合弁先:第一汽車トップに重大な規律違反、周永康氏の汚職と関連か

2015年3月16日 13:32

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記事提供元:フィスコ


*13:32JST トヨタなどの合弁先:第一汽車トップに重大な規律違反、周永康氏の汚職と関連か
第一汽車集団の徐建一・董事長(62歳、党委員会書記を兼任)が中国共産党・中央
紀律検査委員会(中紀委)に身柄拘束され、取り調べを受けている。中紀委がオフィ
シャルサイトで15日に公表した。重大な規律違反を犯したとされる。ただ、具体的な
容疑などの詳細は明らかにされていない。
第一汽車集団を巡っては13年4月、約100億人民元(約1900億円)の不動産開発資
金が行方不明となる問題が発生。捜査当局は100人を超える高級幹部・管理職を拘束
している。また14年7月30日-8月29日には、中紀委巡視組が同社に対し、大規模な汚
職捜査を展開している。
徐氏については、周永康・前政治局常務委員(兼政法委書記)との関係を指摘す
る報道もある。周氏は重大な規律違反に関与したとして、党籍を剥奪された人物。そ
の周氏の弟(周元青)の妻が2010年に江蘇省江陰市で設立した市内最大の4S店に「ア
ウディ」販売の便宜を図ったとされる。周氏ファミリーの4S店は江陰市内の「アウ
ディ」市場を独占していたという。
自動車大手メーカーの第一汽車集団は1953年に設立された。トヨタ自<7203>、マ
ツダ<7261>、独フォルクスワーゲン(VW)などとも合弁している。10年7月にAH株上
場計画を打ち出し、上場母体の第一汽車股フン公司を設立したものの、汚職事件などの影響で進展していない。

【亜州IR】《ZN》

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