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ユーロ週間見通し:金利の先安感やギリシャの債務問題に対する懸念
*14:49JST ユーロ週間見通し:金利の先安感やギリシャの債務問題に対する懸念
■ユーロ下落、ユーロ圏の金利低下などが意識される
先週のユーロ・ドルは大幅下落。欧州中央銀行(ECB)が公的部門の証券(国債)買入を開始したことによって、ユーロ圏の金利は全般的に低下したことが意識された。米連邦準備理事会(FRB)は6月にも利上げを開始するとの思惑があり、ユーロ圏と米国の金利差拡大を連想したユーロ売りがさらに広がった。
■対円レートは下落、ギリシャ債務協議の難航などが嫌気される
先週のユーロ・円は下落。ユーロ圏の長期金利が全般的に低下したことやギリシャ債務協議が難航したことが嫌気された。日本銀行が追加緩和を行うことは容易ではないとの思惑が浮上していることも、ユーロ売り・円買いを促す一因となったようだ。取引レンジはユーロ・ドル
1.0463ドル-1.0907ドル、ユーロ・円126円91銭-131円87銭。
■弱含みか、ユーロ・キャリートレードの活発化で
今週のユーロ・ドルは弱含みか。欧州中央銀行(ECB)
の公的部門証券(国債)買入プログラムが長期化する見通しがあることから、ユーロ・キャリートレード(ユーロ売り・米ドル買い)が活発化しつつある。ギリシャが債務不履行に陥る懸念が払拭されていないこともユーロ売り材料になりそうだ。
■伸び悩みか、ギリシャ債務問題やリパトリに絡んだユーロ売りを警戒
今週のユーロ・円は伸び悩みか。ユーロ圏金利の先安感が広がっていることやギリシャの債務問題に対する懸念が消えていないことが意識されそうだ。また、3月期末に向けた本邦機関投資家のリパトリ(ユーロ建て資産売却・円買い)が増える可能性があることもユーロの反発を抑える一因となりそうだ。ただし、日本銀行金融政策決定会合で追加緩和策が協議された場合、ユーロの対円レートは下げ渋る可能性がある。
主な経済指標の発表予定は、17日(火):(ユーロ圏)3月ZEW調査、18日(木):(ユーロ圏)1月貿易収支。
予想レンジ:ユーロ・円125円00銭-130円00銭/ユーロ・ドル1.0300ドル-1.0700ドル《TM》
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