中国:渤海湾で魚類資源が激減、漁獲量は最盛期の1割未満に

2015年3月12日 08:54

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記事提供元:フィスコ


*08:54JST 中国:渤海湾で魚類資源が激減、漁獲量は最盛期の1割未満に
渤海湾で魚類資源が枯渇しつつある。赤潮などが頻発するなか、大型魚類はほぼ姿を消し、小型魚類の資源量も大きく減少した。魚類の漁獲量は、足元で年間1000~3000トンに縮小。最盛期の3万トンと比較して、10分の1以下に減少した。海洋汚染の進行で生態バランスが崩れたためという。中国民主促進会・中央委員会の張妹芝委員(兼全国政治協商会議委員)が10日、両会(全国人民代表大会、中国人民政治協商会議)で発言した。
渤海湾の沿岸には、河川57本の水が注ぎ込んでいる。これらから毎年、汚水28億トン、汚染物質70万トンが流入。自然の浄化能力を上回って汚染が蓄積された結果、海底には砂漠が広がり、海水生物が見られなくなる高汚染エリアも見られるようになったという。
各都市が連携する形で、統一された管理基準を設けるべきと提案。渤海湾一帯を網羅した汚染防止条例を速やかに策定するよう訴えた。

【亜州IR】《ZN》

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