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NYの視点:FRB、6月の利上げも視野に
*07:05JST NYの視点:FRB、6月の利上げも視野に
米連邦準備制度理事会(FRB)は3月17-18日に連邦公開市場委員会(FOMC)を開催する。この会合では金利に向けたフォワードガイダンスや不透明なインフレ見通しが協議の中心となる見通し。イエレンFRB議長は「辛抱強いpatience」とのガイダンスが「次回2会合での利上げはないという意味」であることを議会証言などで確認している。もし、FRBが3月の会合で「辛抱強いpatience」との文言を削除した場合、6月の会合での利上げ開始も視野に入ることになる。
FOMCは2008年に米国経済が金融危機を受けて景気後退入りしたためゼロ金利政策を導入。それ以降、異例な緩和策を維持している。イエレンFRB議長は議会証言の中で、「かなりの期間緩和策を維持している」と述べており、利上げのタイミングをうかがっているのは確かだ。
一方で、新たな債券王との別名を持つ米国の資産運用会社ダブルライン・キャピタル のジェフリー・ガンドラック最高経営責任者(CEO)は、「もし、連銀が年の半ばで利上げを開始した場合、引き締め策を最終的に緩和策に戻さざるを得なくなるだろう」と警告した。「米国債券利回りが上昇する」という市場の大半の予想に反して、債券利回りの低下を予想している。2015年の米10年債利回りは2%を割り込むと見ていることを明らかにした。インフレ圧力が見られないことを理由に挙げた。ただ、米国の経済はユーロ圏の経済を上回っており「ドルが弱含む気配はない」とし、「ドルを売り持ちにすべきでない」と指摘した。市場にドルの買い持ちが積みあがっているものの、「市場の方向は正しい」と言及。一方で、ドル高がリスク資産市場に悪影響を与える可能性を指摘した。《KO》
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