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10-12月期GDPは年率1.5%増に下方修正 企業の設備投資や民間在庫が下押し
内閣府が9日発表した2014年10-12月期国内総生産(実質GDP)の改定値(2次速報値)は、前期比0.4%増となり、1次速報値(2月16日公表)の0.6%増から、0.2ポイント下方修正された。その結果、年率換算では、1次速報値の2.2%増は、1.5%増に下方修正された。下方修正は、1次速報値公表後に明らかになった法人企業統計や商業販売統計による企業設備投資、民間在庫がGDPを下押ししたことによる。
GDPの伸びを需要別に見ると、国内需要全体では、1次速報値の0.3%増から0.2%増に下方修正された。公共事業など政府の公的需要が1次速報値の0.1%増から0.3%増に上方修正されたものの、民間需要が落ち込んだ影響が大きい。民間需要は、1次速報値の0.4%増から0.1%増に低下した。個人消費は0.3%増から0.5%増に上方修正されたものの、民間企業の設備投資は0.1%増から0.1%減に低下した。企業の業績が好調な半面、設備投資は足踏みが続いていると見られる。
民間在庫のGDPへの寄与度は、1次速報値のプラス0.2ポイントからマイナス0.2ポイントに大きく下げた。これは、消費税増税後に積み上がった在庫が、その後の個人消費の増加で、縮小したためと見られる。(記事:南条 誠・記事一覧を見る)
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