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中国の有望食材市場は2桁成長へ 調味食品は年率20%程度の拡大=富士経済
富士経済の中国の現地法人である中聯富士経済咨詢は6日、中国国内市場の食材・加工食品13分野72品目を調査し、報告書「中国有望食材・加工食品市場の全貌 2015」をまとめた。それによると、中国は、習指導部の「新常態」が具体化する一方で、経済の成長鈍化が危惧されているものの、食材・加工食品市場は、中間所得者層の急増に伴う内需拡大によって成長が加速しているという。また、嗜好の多様化により輸入や新商品開発が活発に行われており、2015年は2桁成長が予測されることが判明した。
分野別にみると、アルコール飲料では、白酒やウイスキー、ワインは公務員の公費での飲食禁止から、2013年以降、中・低価格品の需要が伸びている。ビールは消費がやや鈍化しているが、それでも世界最大市場であることから激しい販売競争が繰り広げられている。
調味料、調味食品では、業務用が外食機会の増加、市販用が家庭での食習慣の変化を背景に市場拡大している。特に、調味食品はその利便性から近年は年率20%程度の市場拡大を続けている。
清涼飲料では、清涼感があり、ビタミンやポリフェノールなどを含む茶系や果汁飲料が好調である。また、日常的な飲用が増加していることなどからコーヒーの需要も伸びている。これら以外は1、2級都市で市場がほぼ飽和状態にあることから、各メーカーは3、4級都市への展開を本格化させている。
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