住友化学、微生物農業資材事業を手掛ける米国のMA社を買収

2015年3月4日 13:57

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住友化学は米国の孫会社を通じて、菌根菌を扱う米国の微生物農業資材事業会社であるMycorrhizal Applications社(MA社)を買収する。写真はMA社のWebサイト。

住友化学は米国の孫会社を通じて、菌根菌を扱う米国の微生物農業資材事業会社であるMycorrhizal Applications社(MA社)を買収する。写真はMA社のWebサイト。[写真拡大]

 住友化学は4日、同社の米国100%子会社であるベーラントU.S.A.社が100%出資するベーラント・バイオサイエンス社(VBC社)が、菌根菌を扱う米国の微生物農業資材事業会社であるMycorrhizal Applications社(MA社)を買収すると発表した。

 住友化学によると、MA社は、主に農業関係者や農業園芸資材販売会社に、菌根菌を含む土壌改良・植物生育促進剤を販売している。菌根菌を含む製品は、特に環境ストレスの条件下において効力を発揮して収穫物の安定的な供給に寄与することから、今後も市場の伸びが見込まれているという。

 住友化学は、これまで種子、化学・生物農薬、肥料、各種農業資材など、播種から栽培、収穫に至る農業の各段階、さらにはポストハーベスト分野に必要な、多様な製品や技術、サービスを開発し、提供してきた。今回、菌根菌事業に参入することで、グループの製品ポートフォリオを一層充実させ、事業の付加価値をさらに高めていく考えだ。

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