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世界の景気天気図、8ヶ月連続で「雨」
「今、日本経済の景気を天気で例えると何ですか?」こう質問された時に、あなたならどのように答えるだろうか。筆者なら、その質問に対して「晴れ時々曇り」と答えるように思う。それぞれの人の考え方や捉え方で異なるとは思うが、多くの人が「曇り」ないしは「雨」という表現をそこに混ぜるのではないかと思う。もちろん、「晴れ」の要素がないわけではない。ここのところ、景気回復傾向がみられ始めているのはよく言われていることだ。しかし「晴天」「雲一つない晴れ空」と言うことができないのは、まだまだこの日本経済がどう転がるかわからない状態にあるという、不安があるからなのだろう。
そして13日、日本経済研究センターが13日、2014年12月の世界景気インデックス(天気図)を発表した。それによれば、14年12月の主要国や地域の景気を示す指数は、前月よりも0.1ポイント増えてマイナス3.0という結果であり、指数の水準を示す天気は「雨」であった。これで8ヶ月連続の「雨」である。
主要国のうち、アメリカは生産、輸出、小売りなどに支えられ指数が上昇し、「曇り」という結果であった。またヨーロッパについても同様に指数は上昇し、「曇り」という結果であった。そして日本では全指標が落ち込んだため「雨」という結果で、これで2ヶ月連続での「雨」という結果であった。そのほか、韓国とシンガポールの指数は改善したものの、中国では生産や消費が落ち込んだため悪化となった。
この結果がすべてではないだろうが、しかし日本経済の状態を「雨」と表現されることに、それほど強く疑問を持つ人もいないのではないだろうか。「大雨」であるか「小雨」であるか、感じ方に違いはあるものの、多くの人が「雨」というこの結果に納得せざるを得ないのではないだろうか。
空を薄く覆うこの雲が晴れ、晴れ晴れとした青い空を見ることができる日は、一体いつになるのか?仮にそんな「雲一つない晴れ空」を拝むことができなかったとしても、せめてこの「雨」が止んでくれることを願うばかりである。(編集担当:滝川幸平)
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