ホンダ、台湾で大型二輪車市場へ参入　新モデルを投入

　本田技研工業の100%子会社である台灣本田(台湾ホンダ)は11日、今春より二輪事業へ再参入し、大型二輪車市場へ参入すると発表した。

　同社は台湾市場において、1961年から、現地企業へ技術の供与を行う形態で(TC契約)、125ccクラスの小型車を中心に現地で生産・販売活動を行っていたが、2003年のTC契約解消に伴い、台湾での二輪事業を終了した。

　しかし、2002年に台湾がWTOへ加入したことに伴い、大型二輪車市場が開放されたことや、近年の所得向上、高速道路の法改正などにより、大型二輪車市場は拡大を遂げており、昨年の250cc以上の大型二輪車市場は前年比24%増加の約1万7,000台となった。

　こうした環境の変化を受け、台湾で大型二輪車専売店を設立し、最新の技術を投入した新車の販売とアクセサリーの提供を行い、良質なメンテナンスやアフターサービスを行っていく。また、安全運転活動などのサポートも行うなど、あらゆる面からサービスを提供する方針だ。

　投入モデルについては、新モデルを開発中であり、4月以降、発表していく予定である。その後も、台湾のニーズに合ったラインアップの拡充を行っていく。なお、販売店は、北部に2店、中部、南部にそれぞれ1店ずつ、合計4店を4月以降順次オープンしていく。