済生会熊本病院とNEC、診療データを収集・分析して治療プロセスを改善するソフトを開発

2015年2月10日 17:48

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済生会熊本病院とNECが開発した「新型電子クリニカルパス分析ビューワ」の画面例(NECの発表資料より)

済生会熊本病院とNECが開発した「新型電子クリニカルパス分析ビューワ」の画面例(NECの発表資料より)[写真拡大]

  • 済生会熊本病院とNECが開発した「新型電子クリニカルパス分析ビューワ」の画面例(NECの発表資料より)

 済生会熊本病院とNECは9日、共同で業界で初めてとなる、電子カルテに入力・蓄積した診療データを収集・分析・見える化して、治療プロセスの品質管理を支援するソフトウェア「新型電子クリニカルパス分析ビューワ」を開発したと発表した。

 このソフトには、、患者ごとに目標(アウトカム)を設定し、目標未達成時(バリアンス)の患者状況などの情報を収集して分析する「クリニカルパス」という手法が導入されている。

 これにより、従来の電子カルテシステムでは時間がかかっていた治療分析が簡便化され、治療プロセスの品質管理・改善に加え、チーム医療の実現や、患者へのインフォームドコンセントへの活用など、医療の質の向上が期待されるという。

 済生会熊本病院は、4月より同機能を試行的に導入し、バリアンス収集・分析を効率よく行い、PDCAサイクルを高速に回すことで、医療の質のより一層の向上を目指すという。

 またNECは、「新型電子クリニカルパス分析ビューワ」をNEC電子カルテシステム「MegaOak HR」の追加機能として9日より販売開始した。(記事:町田光・記事一覧を見る

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