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「くりっく365」月末時点の建玉数量は上場来最高に
記事提供元:フィスコ
*14:00JST 「くりっく365」月末時点の建玉数量は上場来最高に
東京金融取引所(金融取)が手掛ける取引所為替証拠金取引「くりっく365」では、1月の取引数量は361万5678枚。前月比で9.6%減となったが、月末時点の建玉数量は108万3158枚と月末時点ベースでは2011年7月の106万0831枚以来の高い水準で、上場来最高となった。また、月末時点の証拠金預託額も2532億円とこちらも上場来最高を記録した。
一方、取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」では、1月の取引数量は前月比4.8%減の74万4326枚となったが、1日平均取引数量は3万5444枚と前月比で3.7%増加した。これで4ヶ月連続3万枚超えを達成。なお、この記録は上場来初のこと。
1月はスイス国立銀行が対ユーロでの上限を突然撤廃したことから、スイスフランが歴史的な急騰を見せるなど波乱の展開となった。証拠金預託額が上場来最高となった背景には、こうした乱高下を目の当たりにしたことが影響したと思われる。足元の建玉は上場来最高まで積み上がっていることから、投資家は経済指標の発表などを狙った短期売買ではなく、為替が大きく動くタイミングで大きな利益を取ろうとする戦略をとっていると推測。
今年の為替がらみのビックイベントとして、米国金利引き上げの開始時期が挙げられる。市場では「6月」もしくは「9月」と見ている一方、足元の経済指標は良好と判断し難い内容もあることから金利引き上げは「年内見送り」との声も聞かれる。どちらに転ぶかはわからないが、投資家はこのビックイベントにターゲットを絞り建玉をこつこつと積み上げているもよう。《MT》
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