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セブン3-11月期過去最高益更新 コンビニ明暗分かれる
セブン&アイ・ホールディングスは1月9日、2014年3~11月期の連結決算を発表。営業利益、営業収益が同期で過去最高を更新した。営業利益は2,494億円で前年同期比0.1%増、営業収益は4兆5,017億円で前年同期比7.5%増となった。[写真拡大]
セブン&アイ・ホールディングス<3382>は1月9日、2014年3~11月期の連結決算を発表。営業利益、営業収益が同期で過去最高を更新した。営業利益は2,494億円で前年同期比0.1%増、営業収益は4兆5,017億円で前年同期比7.5%増となった。
昨年4月に実施された8%の消費税増税により、小売業界は苦戦を強いられていたが、その中で、微増ながらも増益へと繋げた。プラス成長の牽引力となったのは、コンビニエンスストア事業の「セブンカフェ」だ。13年1月末に販売を開始してから売上は順調に伸びている。13年5月には早くも5,000万杯を突破。同年7月に1億杯、9月に2億杯、12月に3億杯と伸び続け、14年2月には4億5,000万杯を売り上げた。さらに10月にリニューアルしたのち11月末には5億杯を突破した。
セブン&アイ・ホールディングスの発表によると、ドリップコーヒーのリピーター率は55%。平均すると1店舗あたり1日100杯のペースで売れているという。同社はドリップコーヒーの年間販売目標を6億杯から7億杯へ上方修正。競合他社がひしめき合う中で、強気の姿勢を見せている。
好調のセブンに対し、ローソン<2651>はまずまずの結果だった。14年3~11月期の連結決算は、営業利益が597億円で前年同期比9%増。営業総収入は3,624億円で2%減だった。増税の影響で2.5%客数が減ったことが響いたが、セブン同様ドリップ式コーヒーの売行きが売上を支えたようだ。
一方、ファミリーマート<8028>は営業減益となった。14年3~11月期の連結決算は、経常利益が336億円で、前年同期比15%減と大きく減退。営業利益は317億円で13%減少した。その大きな原因は無理な新規出店計画にあるようだ。14年3~11月期には新たに805店の出店を果たしたが、出店費用や改装費などのコストがかかったうえ、既存店の売上が思うように伸びなかった。セブンの首位独走、2位のローソン、3位のファミリーマートという順位は当分変わらないのかもしれない。(編集担当:久保田雄城)
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