(中国)流動性過剰の回避に注力=人民銀の周総裁

2015年1月22日 10:10

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記事提供元:フィスコ


*10:10JST (中国)流動性過剰の回避に注力=人民銀の周総裁
中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁は21日、この日から開催された世界経済
フォーラム第45回年次総会で、人民銀行は市場の資金流動性が過剰にならないよう尽
力していると述べた。ただ、海外資金の流入は依然として続いており、国際商品市場
や中国の株式市場に影響を与えているとの認識を示している。
周総裁によるこの発言については、人民銀行が過度に市場に資金を注入しないこ
とを改めて示唆したものと捉えられている。
一方、中国のマクロ経済に関しては、成長速度は依然として相対的に高い水準を
維持していると指摘。中国経済の安定成長に自信を示した。
構造改革を通じた成長鈍化は必然との見解も明らかにしている。古い発展モデル
は持続できないとする立場を強調。「構造的な改革は、中国がやや低い経済成長率を
受け入れることが可能であることを意味する。たとえ中国の経済成長率がやや鈍化し
ても、成長の持続性が保てれば良いこと」と解説した。構造改革による成長率の鈍化
は、将来的な発展のために必要なプロセスになるとの認識。3月の全人代では、経済
成長率目標をやや低めることを議論する方針という。
他方、不動産市場に関しては、注意深く動向を見守るスタンス。一部の都市で供
給過剰に陥っていると指摘した。

【亜州IR】《ZN》

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