2014年の訪日外国人客、過去最高の1341万人 前年を300万人上回る

2015年1月20日 16:42

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年間の訪日外国人客数の推移を示す図。日本政府観光局(JNTO)の資料をもとに編集部で作成

年間の訪日外国人客数の推移を示す図。日本政府観光局(JNTO)の資料をもとに編集部で作成[写真拡大]

 日本政府観光局(JNTO)が20日発表した2014年の訪日外国人客数は、前年比29%増の1341万人となった。これは、前年を300万人余り上回る過去最高である。また、12月の訪日外国人客数も、前年同月比43%増の123万人で、過去最高となった。国別では、台湾、韓国、中国などのアジア地域が多い。

 訪日外国人客数の増加は、ビザの大幅緩和や消費税免税制度の拡充のほか、アジア地域の経済成長に伴う海外旅行需要の増加、さらには、円安進行による訪日旅行の割安感の浸透などが大きな要因と見られる。政府は、観光庁やJNTOと中心として外国人客の誘致プロモーションに努めているが、こうした取組に加え、ホテル、旅行業界の積極的なPR活動も訪日客数の増加につながった。

 2014年年間の訪日外国人数の国別内訳では、台湾の282万9800人が最も多く、次いで韓国の275万5300人、中国の240万9200人が続いている。この中でも、中国は前年比83%と急増した。また、フィリピンも18万4200人で、前年比70%の大幅増加となっている。

 欧米諸国からの客数が多かったのは、米国の89万1600人(前年比11%増)、豪州の30万2700人(同23%増)、英国の22万100人(同14%増)などである。(記事:南条 誠・記事一覧を見る

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