【どう見るこの相場】29日の日経平均急落

2014年12月29日 14:35

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■1万8000円急接近で利益確定売り先行、年末特有の動き、ただ、銘柄スイッチの予兆も

<Q>29日(月)の相場は日経平均が急落したようだが。

<A>前場で96円高の1万7914円と1万8000円に接近となったことで短期マネーが利益確定売りに動いたといえる。後場、日本人のエボラ出血熱の疑いのある患者が報告されたことが売りの手掛かり材料となり、一時、前日比293円安、午前中の高値からだと389円の下げとなった。

<Q>先行き心配ないか。

<A>今日の前場高、後場安は、年末特有の動きといえるから押し目買いスタンスで心配ない。とくに、1万8000円に急接近となったことで、次は2007年の1万8300円が目処となるので利益確定売りが先行するのは当然といえるだろう。むしろ、1万8000円を前に値を固めることはいいことだ。基調的にはなんら変わっていないので業績のよい銘柄は押し目を拾って、株を枕に越年でいいだろう。

<Q>日本は土日を入れて5営業日休場となるが、この間、NYマーケットは開いているが、NYダウは心配ないか。

<A>日本市場が休みの間、NY市場は日本より2営業日間、単独で多く開くだけだから、よほど大きい材料がない限りNYダウの急落はないとみていいだろう。小幅の調整があるとすれば、NYダウの上昇ピッチの速いことに対する反省ということだろう。年末商戦も堅調で景気面からも悪化要因はなさそうだ。

<Q>しかし、今日の日経平均の200円を超える下げは何かのサインではないのか。

<A>今までの例では、こういった相場の波乱局面では、銘柄の入れ代わりに繋がっているケースはあるので売買単価の下落傾向と照らし合わせてみれば値ガサ株から中低株へ物色の流れが変わろうとしていることを表している可能性はありそうだ。とくに、為替が120円台前半で膠着となっており円安に進まなくなっていることから円安関連の輸出株から内需株にスイッチの動きともいえるのではないか。日本が休みの間、為替がどう動くか注意しておく必要はある。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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