コストパフォーマンス最高のスポーツカー登場!? スズキ「アルト」フルモデルチェンジ

2014年12月29日 12:23

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記事提供元:エコノミックニュース

 スズキ<7269>から新型「アルト」が登場した。8代目アルトは、鉄板厚を薄くし、滑らかな形状にすることで補強部品を減らし、しかし十分なボディ剛性を確保した新プラットフォームを採用。さらに徹底した軽量化の取り組みにより60kgの軽量化を達成。パワートレインの高効率化とあわせて、低燃費37.0km/Lを実現した新世代のスズキの軽自動車である。

 筆者はスポーツカーが専門なので通常こういった大衆車にはあまり興味がないが、今回のアルトは発売前からかなり注目していた。その注目ポイントは「軽量化」「5AGS(ロボタイズドMT)」だ。

 今回新型アルトの発表と同時に「アルト RSターボ」の情報も出た。こちらは「アルトワークス」の再来というくらい注目されているモデルだ。軽量化と5AGSにさらに「ターボ」が加わる。これが凄くないわけがない。きっと成功するだろう。だからあえて話題にはしない。筆者が今回話題にするのは「アルト F」と「アルトバン VP」だ。

 アルトバン VPはビジネス用の“働くクルマ”、アルト Fは“アルトの最廉価グレード”というイメージ。しかしスポーツカー目線で観るとかなり魅力的に映るのである。

 車体重量はどちらも5MTなら610kg、5AGSなら620kgと他の軽自動車と比べて100㎏以上軽い。数年前ダイハツ「エッセ」というダイハツ主催の「ダイハツチャレンジカップ」のベース車として選ばれていた車があったのだが、その重量は700kgだった。

 数年前のサーキット走行ベース車より80~90㎏も軽く、さらにロボタイズドMTも選べるとなるとスポーツカー好きとして注目しないわけにはいかない。

 アルト Fとアルトバン VPも若干の違いがあって、アルト Fはそれなりに快適装備が付いていて遮音性が高く、選べる色が多く、CDプレイヤーや2スピーカーも付いている。アルトバン VPはこれらがほぼ無く、後席も微妙なくらい簡素だが、なんと5AGSの最終減速比が4.705とアルト F(4.388)と比べてさらにローギヤードになっているのだ。快適性より加速性能を取るドライバーならアルトバン VPの5AGSはベストバイモデルとなる。

 あとはスズキ主催の走行会や小さなレースがあれば完璧だ。筆者は来年夏頃に「残価設定クレジット「かえるプラン」(36回払い)」で5MTを買って筑波1000を走ろうと画策している。高温度対応のブレーキパッドを装備し、シートをフルバケットに変更する程度で十分だ。タイヤは1回走ってみてから決めようと思う。

 アルト Fの価格は84万7800円から97万5240円、アルトバン VPの価格は69万6600円から93万4200円だ。(編集担当:久保田雄城)

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