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大阪市立大、新たな胃がん治療法を発見
プロスタグランジンD合成酵素による胃がん抑制効果を示す図。PGD合成酵素を投与したマウスの胃がん腫瘍(○)は、非投与群(●)に比べ、サイズが大きくならず増殖が抑制されている(大阪市立大学の発表資料より)[写真拡大]
大阪市立大学医学研究科 腫瘍外科学の平川弘聖(ひらかわ こうせい)教授、八代正和(やしろ まさかず)准教授らのグループは25日、がん抑制物質のひとつである「プロスタグランジンD2」(※)の合成を促進する酵素の投与により、動物実験レベルで胃がん治療に成功したと発表した。
がん細胞自身からがん抑制因子産生を促す治療法は、今までにない新しいがんの治療法だという。
胃がんは年間約5万人が亡くなる死亡率第2位のがん。今回の治療の成功により特効薬の開発も期待できるという。研究成果は国際学術誌「インターナショナル・ジャーナル・オブ・キャンサー」電子版に、12月16日(米国東部時間)先行公開された。
※プロスタグランジン:生体膜構成成分のアラキドン酸から合成される脂質系の生理活性物質
(記事:町田光・記事一覧を見る)
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