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多くの国々と支え合い歩めるよう切願 陛下
天皇陛下は23日、81歳の誕生日を迎えられた。これにあたり開かれた記者会見で、陛下は記者団の質問に答えられ、昭和天皇からは特に「人のことを常に考えること、人に言われたからするのではなく自分で責任を持って事に当たるということを御言動から学んだ大きなことであった」と語られた。
また、「近隣諸国はもとより、できるだけ多くの世界の国々と共に支え合って歩んでいけるよう切に願っています」と世界の国々とともに支え合って歩む平和国家としての歩みを切願された。
天皇陛下は昭和天皇実録についての問いには「昭和天皇実録は宮内庁書陵部が中心となって多くの資料にて編纂したもので完成までの苦労には計り知れないものがあったと察しています」とねぎらい「携わった関係者の努力に深く感謝しています」と語られた。
そのうえで「これから折にふれ手にとり、御事蹟に触れていくことになると思います。このことは大変に困難な時代を歩まれた昭和天皇を改めておしのびする縁になろうと思っています」と語られた。
また、戦後70年を迎えることについては「先の戦争では300万人を超す多くの人が亡くなりました。その人々の死を無にすることがないよう、常により良い日本をつくる努力を続けることが残された私どもに課された義務であり、後に来る時代への責任であると思います」と述べられた。
陛下は「これからの日本のつつがない発展を求めていくときに日本が世界の中で安定した平和で健全な国として近隣諸国はもとより、できるだけ多くの世界の国々と共に支え合って歩んでいけるよう切に願っています」と語られた。(編集担当:森高龍二)
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