シェア拡大の中国製スマホ、課題はコア技術開発

2014年12月15日 15:07

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記事提供元:フィスコ


*15:07JST シェア拡大の中国製スマホ、課題はコア技術開発
中国のスマホ(スマートフォン)メーカーに「コア技術」の不足が指摘されている。中国国内における販売市場では8割のシェアを握る国内メーカーだが、ブランド力や利益率では海外メーカーに大きく劣っているという。政府系メディアが11日付で伝えた。  中国の携帯電話メーカーは、国内で圧倒的な販売シェアを握るとともに、海外市場でも頭角を現してきている。小米の海外でのシェアは前年の2.1%から5.3%まで上昇。レノボもモトローラを買収し、世界第3位のスマホメーカーになっている。  しかしその一方で、「中国メーカーは『コストパフォーマンス』を追及しすぎるため、業界自体が利益の薄い過当競争に陥っている。このままでは10年前に市場を握っていた波導や夏新などのメーカーが全滅したように、市場淘汰が再現される可能性がある」(北京郵電大学王副教授)との指摘もある。  また別の専門家は「『人海戦術』か『高級化戦略』に転換する必要がある。政府も、海外からの輸入に頼っているチップやメモリーなどのコア技術の開発に対して税制面の優遇策を講じるべきだ」との見方を示した。

【亜州IR】《ZN》

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