日産、MOD付きアラウンドビューモニター技術を日立建機にライセンス供与

2014年12月15日 18:03

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 日産自動車は15日、同社とクラリオンが共同で開発した移動物検知機能(Moving Object Detection:MOD))付きアラウンドビューモニターの技術ライセンスを日立建機に供与すると発表した。これらの技術は、日産自動車が2020年までに実用化を目指している自動運転につながる要素技術でもあるという。

 アラウンドビューモニターは、クルマの真上から見ているかのような映像によって周囲の状況を知ることで、駐車を容易に行うための運転支援技術だ。また、MODは、アラウンドビューモニターの4つのカメラ映像から画像を認識することにより、クルマが止まっている時及び発進する時にカメラが周辺の移動物を検知すると、画面表示と音声でドライバーに知らせる機能である。日産は、2007年にアラウンドビューモニターを、2011年にMOD付アラウンドビューモニターを世界で初めて市販化した。

 日立建機は、今回の技術供与により、MOD付きアラウンドビューモニター技術を鉱山採掘現場などで使用される超大型ダンプトラックなどの建設機械に搭載し、販売する。同技術により、オペレーターは、自車の周囲で動く作業車両等をリアルタイムで把握することが可能となり、運転中の視認性や安全性を飛躍的に向上させることができるとしている。

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