多くを学ぶことは大切だが実践ではシンプルがいい=犬丸正寛の相場格言

2014年12月6日 08:07

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

学生時代に甲子園を目指して野球に打ち込んだ経験では、守備、打撃、走塁などいろいろ考え練習を重ねることは大切だが、いざ試合が始まればいちいち考えていては間に合わないことが身に染みています。

学生時代に甲子園を目指して野球に打ち込んだ経験では、守備、打撃、走塁などいろいろ考え練習を重ねることは大切だが、いざ試合が始まればいちいち考えていては間に合わないことが身に染みています。[写真拡大]

■多くを学ぶことは大切だが実践ではシンプルがいい

 学生時代に甲子園を目指して野球に打ち込んだ経験では、守備、打撃、走塁などいろいろ考え練習を重ねることは大切だが、いざ試合が始まればいちいち考えていては間に合わないことが身に染みています。

 ポジションは遊撃手でしたが、瞬時に反応しないとアウトにすることはできません。打撃でも変化球の打ち方などを練習で徹底的に体に覚えこませるが、実践でバッターボックスに立てば、今のボールは変化球だろうかなどと考える余裕はありません、「来た球を素直に打つ」というシンプルな気持ちが大切となってきます。

 文章でも講演会でも多くを書き、多くを語ろうとするから焦点がボケてしまいます。ましてや、株投資は社会の営みの中でもっとも実践的な戦いの場であり、あれこれ考えていては間に合いません。「今の相場の理由を1つだけ挙げるなら何か」というシンプルな考えを持つことが大切といえます。

 相場がいろいろな要因・理由で動いていることは当然ですが、「今の相場」ということに絞ればもっとも大きい理由は1つに絞られるものです。今なら「円安」が最大の背景・理由です。素直に円安関連に投資した人は成果が大きかったはずです。戦いにおいては、「事前に学び考え」、「実践ではシンプル」に素直に動くことが勝利につながると思います。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)

【関連記事・情報】
【今日の言葉】株価は経済の先行きを映す鏡(2014/11/04)
【Newsで一枚】構造改革について語る資生堂の魚谷雅彦社長(2014/11/02)
【高見沢健のマーケット&銘柄ウォッチ】富士フイルムHDはエボラ関連の抗ウイルス薬、超音波画像診断装置が戦力化(2014/11/06)
【狙い場・買い場】アグロカネショウは今期を増額修正、農業関連のテーマ性(2014/11/07)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事