【業績で見る株価】鉄人化計画は今期、大幅経常増益を確保、先ず500円台乗せへ

2014年11月22日 17:53

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 鉄人化計画 <2404> (東マ)の2015年8月期経常利益は前期比2倍へ。この点、株価はまったくの評価不足で本格的な水準訂正高はこれからが本番である。

 同社は首都圏を中心にカラオケ店を展開。最近は大手からの出店攻勢を受けて既存店の収益力が低下傾向をたどってきた。このため、2014年8月期では売上高101億5100万円(前々期比1.5%増)、営業利益3億500円(同11.8%減)、経常利益2億9000万円(同1.0%減)、純利益1億3300万円(同3.2倍)と微増収、営業減益と振るわなかった。

 しかし、2015年8月期は売上高こそ99億8000万円(前期比1.7%減)とほぼ横ばいにとどまる見込みだが、営業利益は5億5200万円(同80.9%増)、経常利益5億9300万円(同2倍)、純利益3億3500万円(同2.5倍)と大幅増益を達成する見通し。

 この理由は前期実施した不採算店の閉鎖効果が今期、フルに寄与してくるうえに、収益性の高い地域での積極的な新規出店、さらにはオリジナル楽曲の開発を提供するなど、カラオケ店の競争力強化策が結実する。また、フルサービス型コーヒーショップ運営事業もオリジナルスイーツ、新メニューの開発で好調に推移するものと期待されている。

 大幅増益を背景に今期の予想一株当たり利益は53円95銭(前期21円44銭)と急上昇する見込みだ。このため配当も今期11円(前期4円50銭)にアップする意向である。となるとPERは8.4倍と割安で、配当利回りは2.4%と高い。しかも株価はこうした点について、まったくの評価しておらず、依然として450円近辺の底値圏で推移している。チャート的に判断すると、この水準は下値岩盤と見られ、投資リスクは少ない。好業績を背景に今後、人気化する公算が大きく、2014年7月高値520円奪還は単なる通過点にすぎない。中期的には600円台を目指すものとみられる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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