昔、政局に売りなしは 今、目の離せぬ大材料=犬丸正寛の相場格言

2014年11月22日 08:11

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

時の流れとは全ての生き物に公平に与えられた「時間」でしょう。だが、この世に「酸化」と「引力」の法則がある以上、今ある形をあるがままにとどめることは難しく、また、ひと所にとどめ置くことも難しいものです。

時の流れとは全ての生き物に公平に与えられた「時間」でしょう。だが、この世に「酸化」と「引力」の法則がある以上、今ある形をあるがままにとどめることは難しく、また、ひと所にとどめ置くことも難しいものです。[写真拡大]

■昔、政局に売りなしは 今、目の離せぬ大材料

 長く続いた自民党政権時代においては、少々の政局不安はコップの中の嵐として受け止めて相場にはほとんど影響はありませんでした。美濃部氏が東京都知事に当選したときも短期間の下げ終わり相場の基調にはまったく影響はありませんでした。マーケットでは長い間、政局は売り材料にならないと判断してきました。

 ところが2009年に大衆寄りの民主党が政権の座に着き、企業寄りの自民党が野に下ったことで相場付は一変し停滞、政局が相場に大きい影響を与えるようになっています。経済的に国が豊かになったのと引き換えに企業寄り中心の政治が難しくなり大衆寄り政策と企業寄り政策がきわどいバランスで成り立つ社会となっています。

 このため、昔のように相場が政治に無関係というわけにはいかなくなっています。投資家にとって流し読みていどだった新聞の政治欄は必読の時代ということでしょう。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)

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