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NYの視点:来週は日本の解散総選挙・消費増税の行方、米FOMC議事録などに注目
*07:28JST NYの視点:来週は日本の解散総選挙・消費増税の行方、米FOMC議事録などに注目
11月11日付けのシカゴIMM、投機・投資家筋のポジションで円の売り持ち高は前週から減少した。ユーロの売り持ち高もユーロ導入来で最大水準となった前週から減少した。
■来週のポイント
日本の解散総選挙・増税延期の行方を探る展開となる。また、米国経済の成長を示唆する最近の経済指標を受けて連邦準備制度理事会(FRB)による2015年の利上げ観測が強まりつつある中、今後の金融政策を探る上で来週発表が予定されている住宅関連、インフレ指標に注目。さらに、声明がタカ派に移行した10月連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録内容に注目が集まる。
今週末にオーストラリア、ブリスベンで開催が予定されている主要20カ国・地域(G20)の開催を睨んだ展開となる。オバマ米大統領とプーチンロシア大統領が非公式会談を開催する可能性も示唆されており、動向を睨んだ展開となる。
●日本
17日:7−9月期国内総生産(GDP):予想+0.5%(4−6月期‐1.8%)
18−19日:日銀金融政策決定会合
18日:消費税案を10%へ引き上げるかどうかの是非を有識者に聞く「集中点検会合」最終日、安倍首相が衆院解散表明か?
19日:黒田日本銀行総裁会見
●主要20カ国・地域(G20)
15日:オーストラリア、ブリスベン
主要20カ国・地域(G20)開催
オバマ米大統領、プーチン露大統領などが出席、今後5年間で総合国内総生産(GDP)を2%押し上げることなどが議題
●中国
20日:HSBC11月製造業PMI:予想50.2(10月50.4)
●米国
17日:エバンス・シカゴ連銀総裁(2014年投票権なし)
18日:コチャラコタ米ミネアポリス地区連銀総裁(2014年投票権有)が金融政策に関する講演、10月生産者物価指数(PPI):予想前月比‐0.1%(9月‐0.1%)、11月NAHB住宅市場指数:予想55(10月54)
19日:連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)議事録公表(10月28−29日開催分)、10月住宅着工件数:予想102.6万戸(9月101.7万戸)、建築許可件数:予想103.8万戸(10月103.1万戸)
20日:タルーロFRB理事、メスター・クリーブランド連銀総裁(2014年投票権有)、ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁(2014年投票権なし)の講演、10月消費者物価指数(CPI):前月比+0.1%(9月+0.1%)10月中古住宅販売件数:予想515万戸(9月517万戸)
米連邦準備制度理事会(FRB)は10月28−29日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録を公表する。この会合でFOMCは6年間にわたって実施してきた量的緩和(QE)を終了。しかし、QE終了後も異例な低金利を「considerable time(相当な期間)」継続するフォワードガイダンスは維持した。ただ、米国労働市場の判断で、前回会合まで明記していた「significant underutilizationかなりの活用不足」を削除、かわりに、「underutilization(活用不足)が徐々に解消されている」に変更。また、「失業率は低下し、雇用は堅調に増加している」へ判断を上方修正した。インフレも「目標を下回るリスクはいくらか低下」と、下方リスクが低下したとの見通しを示した。世界経済への懸念にも言及しなかったため、タカ派寄りの声明と判断された。
米商務省が発表した10月の小売売上高で、ガソリン価格の下落が寄与し消費が盛り返していることが確認された。米国経済は3分の2を消費が占める。このため、金融各社は10−12月期の米国内総生産(GDP)の成長見通しを引き上げた。バークレイズ銀行は10−12月期のGDPが2.6%成長となると予想。従来の2.5%から引き上げた。同時に、2015年度にFRBが金融引き締めに転じることを正当化する。
一方、FRBが注視しているミシガン大学消費者信頼感指数のインフレ期待の11月分が低下したため、利上げの時期に関しての見方が分かれた。コチャラコタ米ミネアポリス地区連銀総裁は10月会合でインフレの低迷を受けて、刺激策を継続する必要性を主張し反対票に投じた。議事録では低インフレに関する言及に焦点が集まる。米国の利上げに関する思惑にドルは引き続き売り買いが交錯する可能性がある。
●地政学的リスク
ウクライナ紛争
ガザ紛争
イラク、イスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」
シリア
【11/11IMM】
*日本円
ネット・円売り持ち:-82,563(11/11)←円売り持ち:-71,651(11/4)(直近ネット円買い持ち最高水準:08年3/25+65,920、04年2/6+64499)(過去最高ネット円売り持ち高:07年6/26-188,077)
*ユーロ
ネット・ユーロ売り持ち:-163,893(11/11)←ユーロ売り持ち:-179,021(11/4)(07年5/15:+119,538過去最高買い持ち高、10年2/9-57,152過去最高の売り持ち高)
*ポンド
ネット・ポンド売り持ち:-12,891(11/11)←ポンド売り持ち:-7,462(11/4)(07年7/22:直近ネット買い持ち高最高水準+98,366)
*スイスフラン
ネット・スイスフラン売り持ち:-22,675(11/11)←スイスフラン売り持ち:-20,221(11/4)(過去最高スイスフランネット売り持ち高:07年6/19:-79,331)
*加ドル
ネット・加ドル売り持ち:-21,846(11/11)←加ドル売り持ち:-19,415(11/4)(直近ネット買い持ち高最高水準:07年10/12+83001)
*豪ドル
ネット・豪ドル売り持ち:-38,027(11/11)←豪ドル売り持ち:-38,268(11/4)
*NZドル
ネット・NZドル売り持ち:-989(10/11)←NZドル売り持ち:-4,109 (11/4)
*メキシコペソ
ネット・ペソ売り持ち:-29,674(11/11)←ペソ売り持ち:-26,590(11/4)(直近買い持ち高最高:08年2/29+125,000)《KO》
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