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トヨタ製5ナンバーミニバン「三役揃い踏み」なる 「エスクァイア」降臨
「バンパー下部まで伸びる堂々とした縦基調のフロントグリルをはじめ、ドアハンドルやバックドアにめっき加飾を施すなど、きらびやかさと圧倒的な存在感を表現」とは、トヨタの広報資料による説明[写真拡大]
トヨタは10月29日、5ナンバーサイズの上級ミニバン「エスクァイア」を発表した。ハイブリッド車と軽自動車のほかで、国内販売の主力カテゴリーにあるのがミニバン。なかで、この新型は日本の交通事情にあった5ナンバーサイズでありながら、従来の同クラスミニバンにはない独自の存在感を打ち出したモデルである。
ベースは同社のノア&ヴォクシーで価格はガソリン車で250.2万円円から、ハイブリッド車は304.3543万円から。新型エスクァイアは、広い室内空間を追求した5ナンバークラスミニバンにこれまでと異なる“違い・高級感”を付加し、日本独自のミニバンとして新たな選択肢として開発したように思える。「国内市場に新たなポジションを築く」新型とトヨタが言う「新上級コンパクトキャブワゴン」である。この新型の登場で、ノア&ヴォクシーに加えて「トヨタ製5ナンバーミニバンの三役」が揃ったこととなる。
発表会でトヨタの専務取締役・吉田守孝氏は、新型エスクァイアの事前受注がすでに9000台あり、このうちハイブリッド車が5500台に達していると明らかにした。
エクステリアで特徴的なのは、クラウンのラジエターグリルを移植したかのようなフロントマスク。フードモール、ヘッドランプ、グリルサイドメッキモールまでを一体的にメッキでキラキラ見せ、その加飾はアンダーグリルまで及ぶ。
全長4695mm×全幅1695mm×全高1825mm、ホイールベース2850mmながら、そのサイズ以上のワイド感、押し出し感を持つ。ヘッドライトはグリルとの一体感を演出し、LEDのポジションランプとした。サイドはウインドウ下のベルトモールとドアハンドルをメッキ加飾したほか、バックドアにもシルバーガーニッシュの加飾を加えた。とにかく全身からキラキラ感が放出している。同社のヴェルファイアなどの“強面感”とは違う、独特な存在感と雰囲気を漂わせる。
インテリアも外側に準ずる。トヨタ曰く「乗った瞬間に実感できる質感」をめざし開発。インストルメントパネルからドアトリムへと続く合成皮革、ステアリングとシフトノブ、エアコンスイッチをピアノブラック塗装とするなど、目に見えるもの手に触れるものの独自の感触・見た目にこだわった。
ノア譲りの低床フラットフロアとすることで室内高1400mmを確保、乗りやすく過ごしやすい室内空間を実現。後部座席についてもニースペースに余裕がある。
パワーユニットはガソリンとハイブリッドをラインアップ。ガソリン車は3ZR-FAE型2リッター直4エンジンで最高出力152ps。JC08モード燃費は16.0km/リッター(2WD)の燃費を叩き出す。ハイブリッド車は1.8リッターのアトキンソンサイクル・エンジンをモーターがアシストするリダクション機構付きのハイブリッドシステムで、トータル出力136psを発揮。JC08モード燃費は23.8km/リッターと、当たり前だがノアと同等の燃費レベルを達成している。バッテリーはフロントシート下に配置することで、ゆったりくつろげる居住空間や大容量の荷室、優れた使い勝手を確保した。
月販目標台数は4000台。トヨタ店とトヨペット店での販売となる。これで、ノア&ヴォクシー+エスクァイアで、月販1万5000台が目指せる。日産セレナを完全に蹴落とした恰好だ。ところで、エスクァイアという名称で思い出すのは、「日本版は数年前に廃刊となった米ファッション誌」と「バニーガールがサービスする高級クラブ」という人は、このミニバンのターゲットではない……、はず。(編集担当:吉田恒)
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