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ミクシィの利用率低下に歯止め? 苦戦するグリーとモバゲー
ミクシィの業績が改善している。14年3月期は当期純利益が赤字に転落したが、昨年10月に提供を開始したスマートフォン向けRPGゲーム「モンスターストライク」が大ヒット。今年5月には台湾での提供も開始し、10月初旬には、世界累計での利用者が1400万人を突破した。提供開始から1年で爆発的にヒットした「モンスト」の成長予測が難しいことから、同社では、15年3月期(通期)の業績予想を未定としている。
一方で、ディー・エヌ・エーが運営する「Mobage」は、利用率の低下が目立つ。インターネットコムと、NTTコムリサーチが定期的に実施している「SNS利用」に関する調査(2014年10月3日公表)によれば、SNS登録経験のある800人(全体の73.5%)に対し、「この3か月間に利用したSNS」を複数回答で尋ねたところ、トップは「LINE」(50.1%)、次いで「Facebook」(48%)、「Twitter」(40%)、「mixi」(20.4%)の順となった。「mixi」は第1回調査から一貫して、利用率を減らし続けていたが、ここに来て2割強で踏みとどまった。「モンスターストライク(モンスト)」のヒットが、良い効果をもたらした可能性もある。
なんとか利用率の減少に歯止めがかかった「mixi」に対し、「GREE」(5.6%)や「Mobage」(5.1%)は、利用率の減少が止まらない。両サービスの利用率は、第2回調査から一貫して減少を続けており、現在は最盛期(約12%)の半分の水準まで落ち込んでいる。
インターネットコム編集部によると、Mobageは「mixiゲーム」と開発基盤を共通化するなど提携してはいるが、利用率の向上にはつながっていないという。運営会社のディー・エヌ・エーは、ヘルスケア情報発信や遺伝子検査など新しい分野に事業を拡大させている。“Mobageのディー・エヌ・エー”というイメージからの脱却を図っているのかもしれない。
「SNSに関する調査」は13年2月に第1回がスタートし、今回で7回目。各SNSの利用状況などを、定期的に調査している。今回の調査対象は、全国10代~50代以上のインターネットユーザー1089人。男女比は男性53.7%、女性46.3%で、年代は10代2.1%、20代27.4%、30代21.5%、40代17.3%、50代以上31.8%となっている。(編集担当:北条かや)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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