現代自動車、パリモーターショーで新型「i20」を初公開

2014年10月7日 16:08

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韓国の現代自動車は、2014パリモーターショーで、ヨーロッパ戦略モデルの新型車i20を世界初公開した。写真提供:現代自動車

韓国の現代自動車は、2014パリモーターショーで、ヨーロッパ戦略モデルの新型車i20を世界初公開した。写真提供:現代自動車[写真拡大]

 韓国の自動車大手、現代自動車は2日(現地時間)、仏パリのポルト・ド・ベルサイユ見本市会場で開かれた2014パリモーターショーで、ヨーロッパ戦略モデルの新型車i20を世界初公開した。

 現代自は今回のモーターショーで新型i20を公開することで、ヨーロッパの主力市場であるBセグメント市場をさらに積極的に攻略する意志を表明した形だ。またi30 CNGバイヒューエル、i40 48Vハイブリッドなどの燃費改善ショーカーや水素燃料電池自動車などを披露し、環境保全における技術力をアピールした。

 同社のイム・タグク海外営業本部長は同日、挨拶の言葉とともに「2012年のパリモーターショーで世界初の量産体制を構築したトゥサンix水素燃料電池自動車とi20ワールドラリーカーを披露したように、今回のモーターショーでもヨーロッパ戦略型モデル新型i20を出展できたのは意義深い。新型i20がヨーロッパ市場で良い成果を上げると確信する」と語った。

 同社によると、今回の新型i20(プロジェクト名:GB)は、ヨーロッパ自動車市場の主力であるBセグメント市場攻略のためにヨーロッパの顧客層を徹底的に分析し、ドイツのリュッセルスハイム(Russelsheim)にあるヨーロッパ研究所で開発されたヨーロッパ戦略型モデル。

 同社は2002年、ヨーロッパのBセグメント市場にゲッツ(Getz、韓国名はClick)を発売。その後2008年にヨーロッパ市場に特化した戦略型車種として開発されたi20を初披露して以来、今回約6年ぶりに新型i20を公開した。

 i20は2008年末に発売され、本格販売が始まった2009年には約5万9千台、2010年:約6万6千300台、2011年:約7万300台、2012年:約7万8千100台、2013年:約8万700台、今年8月までに5万700台と、ヨーロッパだけで6年間に40万台以上を販売済み。i10、i30などと共にヨーロッパ市場で同社を代表する車となった。

 来月から販売を開始し、販売が本格化する来年からは毎年10万台以上を販売することでヨーロッパBセグメント市場でシェア率を3%台に引き上げる計画だ(※参考:2014年7月累計シェア率2.6% / IHS登録台数基準)。(翻訳:中島礼子)

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