アラル海、ほぼ消滅

2014年10月3日 17:00

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 20世紀後半から急激な縮小が観測されていた塩湖アラル海が、ほぼ干上がっていることが確認されたそうだ(CNN.co.jpSlashdot)。

 アラル海は中央アジア西部、カザフスタンとウズベキスタンにまたがって存在する内陸湖。NASAでは2000年以降アラル海の衛星画像を毎年撮影し続けてきたとのことで、画像を追って行くと年々湖が縮小していくことが如実に分かる(写真入り記事)。そしてついに今年には南アラル海の東側が完全に干上がってしまったという。

 かつては世界で4番目に大きな湖であったアラル海だが、その干上がりには人為的な要因が大きいという。アラル海にはアムダリヤ川とシルダリヤ川の2つの川が注ぎ込んでいたが、1950年代にはウズベキスタンおよびトルクメニスタンの綿栽培の農業用水として旧ソ連がこれら川の流れを変え、湖への水量が減り縮小が始まったとのこと。雨量も少なく、1960年から1996年にかけて水位は16メートル減少したとの記録もある。

 さらに、湖の縮小に伴い周辺地域の気候も変動し、夏の暑さはより厳しく、冬はより寒くなってしまったとのこと。また露になった湖底の土壌は農薬など化学物質で汚染されており、砂漠化によってこれが巻き上げられ、周辺の住民らに健康被害も生じているという。

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