「自ら罪を求める」犯罪者に対して社会はどう対処すべきか

2014年10月3日 08:00

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記事提供元:スラド

insiderman 曰く、 2008年、秋葉原で17名が殺傷された秋葉原連続殺傷事件を起こした加藤智大被告に対する取材を続けているジャーナリスト、篠田博之氏が、被告からのメッセージをブログに掲載している。ここで興味深いのが、「自分を罰して欲しい、有罪にしてほしい」と考えている被告とどう関わるべきか、という話だ。

 刑事事件の裁判の目的の1つに「事件を解明し理解する」というのがあるとされているが、被告が自ら罪を望むような事件の場合、十分な議論が行えないため「どうしてそのような事件が起きたのか」という点についてはおろそかにされてしまうという。記事ではその一例である奈良女児殺害事件について、次のように述べている。

 小林薫死刑囚の場合は、自ら死刑判決を望み、検察側の主張をやってないことまで丸呑みし、死刑判決をくだされた瞬間ガッツポーズまでやってのけた。これまでの裁判のシステムではこういう被告人は想定されていないように思う。

 秋葉原連続殺傷事件もそうだが、最近発生した「黒子のバスケ」関連の脅迫事件も似たようなものだろう。こういった、「自ら刑罰を望む」人たちに対し、社会はどう対処すべきなのだろうか。

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