中国、遺伝子組み換え植物に対して消極的になる?

2014年8月26日 06:00

印刷

記事提供元:スラド

eggy 曰く、 中国政府の農業部は、17日に期限切れとなった「遺伝子組換えコメ2種及びトウモロコシ1種に対する農業遺伝子組換え生物安全証書」の再発行を行わなかったとのこと。これは、中国内で遺伝子組み換え植物に関する方針が変わってきていることを示しているという(ScienceSlashdot)。

 中国はこれまで遺伝子組換え技術の研究開発に積極的だったが、更新前の同証書が発給された2009年当時と比べて、中国内で遺伝子組換え作物に対する懐疑的な見方が強まってきているのが理由であろうとのこと。遺伝子組換え研究の審査および監査に存在する抜け穴、そして遺伝子組換え作物の安全性を巡って不信感が募っているという。

 また、中国では従来種を用いた米の生産量が自給自足できるレベルにほぼ達しているため、遺伝子組み換えされた米を商品化する必要がなく、そのため遺伝子組換え生物安全証書を再発行する必要がなくなったと見る専門家もいる。

 スラッシュドットのコメントを読む | サイエンスセクション | バイオテック | 中国

 関連ストーリー:
スーパーバナナでアフリカを救え 2014年06月18日
通常の2倍の速度で成長する「遺伝子組み換えサーモン」、実用化へ? 2014年03月17日
遺伝子組み換え作物の栽培を禁止する米ハワイ州 2014年01月08日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事