関連記事
世界最大の集光型太陽熱発電所は野鳥を捕える巨大な罠?
大量の野鳥が焼死している米BrightSource社の太陽熱発電所について、魚類野生生物局がカリフォルニア州当局に対し、影響の調査が完了するまで新たな施設の建設を認めないように求めたそうだ(CBC Newsの記事、BrightSource — Ivanpah Solar Project、本家/.)。
この太陽熱発電所はカリフォルニア州とネバダ州の州境、イヴァンパ・ドライレイクで操業しているもので、Googleも出資している。14.2平方キロメートルにわたって並べられたガレージの扉ほどの大きさの30万枚の鏡を使い、太陽光を反射して3基のタワー上のボイラーを加熱し、水蒸気でタービンを回して発電する。カリフォルニア州の家庭140,000軒に電力を供給しており、集光型太陽熱発電所としては世界最大のものだ。
しかし、発電所の熱に羽を焼かれて墜落する野鳥が相次いで観察されており、BrightSourceの発表では年1,000羽、環境団体の専門家によれば28,000羽が死んでいるという。魚類野生生物局が昨年視察した際には2分に1羽の割合で野鳥が墜落していたとのこと。魚類野生生物局によれば、集められた強い光に昆虫が引き寄せられることから、捕食しようとして飛来する野鳥が焼死する巨大な罠となっている可能性もあるとのことだ。 スラッシュドットのコメントを読む | ハードウェアセクション | ハードウェア | 電力
関連ストーリー:
オバマ政権、風力発電企業に30年間の「ワシ殺しの許可証」発行 2013年12月11日
建設中のビル、車を溶かす 2013年09月06日
風力発電は野鳥やコウモリを殺す 2013年08月12日
冬には日が当たらなくなるノルウェーの町、鏡で反射した太陽の光を使って町の広場を照らすプロジェクト 2013年07月27日
米再生可能エネルギー研究所曰く、「太陽光発電で米国全土の電力をまかなえる」 2012年08月03日
大規模な太陽熱発電装置、米アリゾナで建設予定 2011年07月27日
19歳の米青年、ソーラー・デス・レイを自作 2011年02月06日
ラスベガスのホテル、太陽光で客を焼く 2010年09月30日
イスラエルに太陽熱発電施設が登場 2008年06月17日
太陽熱発電増加中 2008年04月17日
山かげの村に巨大鏡で太陽光 2006年12月20日
ソーラレイを作ってる奴がいた 2005年03月27日
オーストラリアに「太陽の塔」 2002年09月09日
※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク