括目せよ。これが現代ジャズシーンの最重要ライブだ。

2014年8月20日 17:10

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記事提供元:Billboard JAPAN

括目せよ。これが現代ジャズシーンの最重要ライブだ。

 ここ数年、世界で圧倒的な人気と実力を誇り、先日行われたサマーソニックでもマウンテン・ステージに登場したジャズ界の風雲児ロバート・グラスパー・エクスメリメントの単独公演が8月19日、六本木ビルボードライブ東京で行われた。

 大阪、東京でのサマーソニック出演からすぐさま仙台での単独公演を行い、そして迎えたビルボードライブ東京での単独公演。グラミー賞を獲得した『ブラック・レディオ』、そして昨年リリースした『ブラック・レディオ2』でジャズシーンとヒップホップシーンの話題を総なめにしたこともあり、老若男女問わず会場は満席。大きな拍手と歓声に迎えられると、いきなりマーク・コレンバーグの人力ドラムン・ベースのごとき高速ドラムがスタート。サマーソニックや仙台公演でも彼の手数の多さとテクニカルなドラミングに度肝を抜かれたオーディエンスも少なくない、バンドの中でひときわ存在感を放つマーク・コレンバーグのビートとバーニス・トラビスのベースに乗せ、ロバート・グラスパーのピアノとケイシー・ベンジャミンのサックスが浮遊し、徐々にグルーヴと高揚感を増していく。気づくと一曲目だけで15分が過ぎていた。二曲目はグラスパーの巧みなピアノ裁きを見せつけ、その後はバーニス・トラビスのロング・ソロや『ブラック・レディオ』以外からも選曲され、緩急を付けた演奏を披露していく。「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」から「コールズ」でこのステージのラストを飾るまで、ジャズの範疇を超え、ビート・ミュージック、エレクトロ、ヒップホップを内包した文字通りエクスペリメンタルな音世界に、ただただステージを見つめ、陶酔していた。

 CDのクオリティはもちろん素晴らしいが、その場にいるオーディエンスにしか味わうことのできない圧倒的なライブ・パフォーマンスが与える感動や興奮は、この上なく贅沢なものだ。ゲストなし、混じり気なしのエクスペリメントを存分に味わえるライブだった。東京公演は8月21日まで、そして再び大阪に戻ってビルボードライブ大阪で8月22日、23日と単独公演を行う。「セットリストはその日のオーディエンスや自分たちの雰囲気で決める」と公言しているだけあって、どの公演も新たな感動があるに違いない。

◎公演情報
【ロバート・グラスパー・エクスペリメント Japan Tour】
2014年8月16日(土) SUMMER SONIC 2014 (OSAKA)
2014年8月17日(日) SUMMER SONIC 2014 (TOKYO)
2014年8月18日(月) 東北大学百周年記念会館 川内萩ホール
2014年8月19日(火)~21日(木) ビルボードライブ東京
2014年8月22日(金)~23日(土) ビルボードライブ大阪

Info:http://www.billboard-live.com/

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