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二極化進むゆとり世代 共通するのは起業精神とグローバル志向の乏しさか
外資系転職・求人専門のグローバル人材サービスを提供する、ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパンが行った「Y世代の若者の仕事に対する意識調査」結果によると、日本のY世代では伝統的な組織構造を重んじる保守グループと自由度の高い働き方を望む自主性グループの二極化が進んでいることがわかった。一方で、両方のグループにも共通することとして、「起業精神の乏しさ」「グローバル志向の希薄さ」などが挙げられることもわかった。
「Y世代」とは主に欧米の呼称で、1983~95年生まれ(調査実施時18~30歳)の世代を指す。日本では「ゆとり世代」「ポスト・ロスジェネ世代」などと呼ばれることが多い。調査は同社がY世代の日本人の若者1,000人を対象に実施したもの。
調査結果によると、日本の職場の将来を担うY世代では「日本の伝統的な組織構造を重んじる」グループと、「自主性をもった自由度の高い働き方を好む」グループの、二極化が進んでいるという結果が浮き彫りになった。
回答者の35%が「上司から細かい指示を受けるような階層型組織で働きたい」と考えている一方で、それを僅かに上回る39%の回答者は、日本の伝統的なリーダーシップのあり方に違和感を覚え、「自主性を尊重する職場環境で自分のペースで仕事がしたい」と考えるなど、「階層重視派」vs「自主性重視派」の構造が明確になっていた。
二極化と同時に、Y世代共通の項目も興味深い。仕事選びにあたっては回答者の64%が「仕事の面白さが重要」と答えており、グループによる差異は見られない。
また「社外の付き合いより職場仲間との時間を優先させる」という日本の伝統はY世代にも引き継がれているようで、52%の回答者が「人間関係が良好で楽しい職場環境は仕事選びの重要な要素」と、人間関係を重視する傾向が見られた。
起業精神の乏しさも日本人の特徴だ。回答者の半数以上(58%)は「独立する事に興味はない」と答え、二極化するY世代の一方が望む「主体性」が、「独立して起業する」という考えに至るものではないという事がわかる。
若者のグローバル志向が希薄であることも興味深い。回答者の44%が「海外での就職に全く興味がない」と答えており、ここにも日本のY 世代の仕事に対する保守的志向が見受けられた。その割合は北陸地方で特に高く、過半数の52%が「海外で仕事をしたくない」と回答していた。
政府は起業の推進を打ち出し、支援策など検討が進められている。また先日発表された文部科学白書でも東京オリンピックに向けてグローバル人材の育成をさらに推し進めていくことが明言されている。にもかかわらず、Y世代の内向き志向はどこからくるのか。突き進めて分析することで、日本の明日が見えてくるかもしれない。(編集担当:横井楓)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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