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金やプラチナなどの元素、中性子性の合体で生成されることが明らかに
中性子星合体、それに続く合成されたR過程元素の宇宙空間における拡散過程のイメージ図。中性子星合体過程では重力波が放出される。合体後にはブラックホールが形成され、高速で飛び出す金やプラチナは擾乱磁場に沿いながらランダムに走り回り、やがて運動エネルギーを失い、ガスと混ざり合う。R過程元素合成の証として強い電磁波も放出される。(国立天文台の発表資料より)[写真拡大]
国立天文台・東京大学による研究チームは、中性子星が合体する際に金やプラチナなどが作られた可能性が高いことを明らかにした。
宇宙が始まってから数分後には、水素やヘリウムなどの軽い元素しか存在していなかった。それが恒星などの高温高圧な核融合反応によって鉄などの重い元素が作られていったが、R過程元素と呼ばれる中性子の密度が極端に高い状況で生まれる元素(金やプラチナもこれに含まれる)はどのように作られてきたか明らかになっていなかった。
今回の研究では、これまでに考えられていた「超新星爆発の際に作られる」「中性子星の合体時に作られる」という2つの仮説を検証し、すばる望遠鏡をはじめとする大型望遠鏡で80万光年以内にある矮小銀河に属する1つ1つの星の化学組成を測定し、その結果が後者の仮説に合致することを明らかにした。
今後は、銀河系の外にある矮小銀河についても測定をおこない、さらに仮説検証の精度を高めていく予定だ。
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