大日本印刷、人気の絶版本を小ロットで復刊する実証実験 丸善・丸の内本店で

2014年6月30日 23:05

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大日本印刷(DNP)は、注目度が高い絶版本や重版が決まっていない本などを、オンデマンド印刷で復刊し、「丸善 丸の内本店」で販売する実証実験を9月に実施する。

大日本印刷(DNP)は、注目度が高い絶版本や重版が決まっていない本などを、オンデマンド印刷で復刊し、「丸善 丸の内本店」で販売する実証実験を9月に実施する。[写真拡大]

 大日本印刷(DNP)は30日、注目度が高い絶版本や重版が決まっていない本などを、少量の製造が可能なオンデマンド印刷で復刊し、「丸善 丸の内本店」(東京・千代田)でオンデマンド本として販売する実証実験を9月1日に開始すると発表した。

 同社は、入手困難な書籍を1冊から製造・販売・配送するオンデマンド本の専門サービス「ウェブの書斎」を2001年3月に開始し、14年1月から楽天市場内のネット書店として提供している。今回は、この「ウェブの書斎」で販売ランキング上位にある書籍や、書店での問い合わせが多い書籍などを小ロットで復刊する。

 約20タイトルを復刊する予定で、現時点では、インプレスR&D発行の「大前研一BOOKS悪魔のサイクル」「インターネット白書2013-2014」などが候補となっているという。他のタイトルは検討中で今後決定するという。

 販売期間は9月1日から14日までの2週間。丸善 丸の内本店1階入り口付近のデジタルサイネージコーナーで取り扱う。

 同社は、今回の実証実験を通じて「ウェブの書斎」で扱うオンデマンド本のサービスを拡充し、書籍や写真集、コミックなど、多様なジャンルで品揃えを充実させていくという。また、オンデマンド本による復刊と店頭販売を事業化することに加えて、DNPグループ書店の店舗数を増やし、2019年度までに2億円の売上を目指すとしている。

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