公共の駐車スペースを「譲る」ことで収益を得られるアプリに対し米サンフランシスコ市が警告

2014年6月27日 07:00

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記事提供元:スラド

eggy 曰く、 米サンフランシスコ市で、公共の駐車スペースを「貸し借り」して収益を得ようとする人たちが出てきたそうで、同市が警告を出している(SlashdotASCII.jp)。

 問題となっているのは、公共の駐車スペースをオークション形式で取引できる「Monkey Parking」なるアプリ。このアプリを使って、自分が使っている「公共の駐車場所」を他の人に「貸し出す」ことができるという。

 サンフランシスコ市は公共の路上駐車場所の売買/賃貸行為を禁止しているそうで、Monkey Parkingに対して業務停止要請を出したとのこと。また、同アプリを通じて公共の駐車スペースの貸し借り契約を行ったドライバーは、最高で300ドルの罰金が課せられることになる。

 さらに、Monkey Parkingに対しては7月11日を過ぎてもサンフランシスコ市内でサービスを提供し続けている場合、カリフォルニア州の不正競争防止法に違反しているとして起訴すると警告している。違反が認められれば、各違反につき2500ドルの罰金が課せられることになる。

 さらに、収益をあげる目的で公共駐車スペースを違法に利用するSweetchおよびPark Modoの2社に対しても同様の措置をとると警告している。Sweetchは一律5ドルで他のSweetchユーザーから駐車スペースを獲得できるアプリを提供しており、他のユーザーに駐車スペースを譲った場合は4ドルが手元に戻ってくる仕組みとなっている。また、今週末にもサービスを開始するとみられるPark ModoはコミュニティサイトCraigslistで時給13ドルでミッション地区の公共路上駐車スペースを占拠する人を募集しているとのこと。

 なお、私有地の路上駐車スペースや車庫のリースについてはこれに該当せず、今後も自由に貸し借りが可能である。

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