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今年の桜は6割以上が「優良」 西日本ほど健康状態が良い
今年の桜は6割以上が「優良」で、西日本ほど健康状態が良い結果になった。ウェザーニューズ<4825>は、日本の春の風物詩である桜を病気から守り、美しい桜が楽しめるよう全国規模で桜の健康状態をチェックする「桜健康診断2014」を実施、結果を発表した(沖縄を除く)。
この調査は、3月21日~5月23日、全国に展開する「さくらプロジェクト2014」の参加者1万3227名に、身近にある桜の花数や咲き方、幹、樹皮などの状態について回答してもらい、桜の状態を優良から生育不良の4段階で診断したもの。
その結果、桜の健康状態は43都道府県で「優良」、3県で「正常」となり、全国で生育不良のエリアはなく、西日本ほど健康状態が良かったことがわかった。桜の健康状態は昨夏の気温や降水量、日照が影響することから、西日本は前年の夏の気温が平年より高く、夏らしい暑さと十分な日差しを浴びたことが要因として考えられるという。
花数の状態の6項目を観察し、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」や携帯サイトを通して、それぞれの状態について回答してもらった。各項目の回答結果を数値に置き換え、総合した結果をもとに、桜の状態を「優良(1.00~1.75)」、「正常(1.76~2.50)」、「やや生育不良(2.51~3.25)」、「生育不良(3.26~)」の4段階で診断した。合計1万3227名の回答を分析した結果、今シーズンは「優良」が全体の65%、正常が31%、やや生育不良が3%、生育不良が1%となった。
都道府県別では、西日本が上位にランクインしており、桜が最も元気なのは佐賀県の桜であることわかった。桜の健康状態は前年の夏の天候が大きく関わっており、昨夏は太平洋高気圧の勢力が日本の南海上から西日本付近で強かったことから、西日本の桜は夏らしい暑さと十分な日差しを受け、健康状態が良くなったと考えられるという。
西日本の中でも、特に九州北部が上位にランクイン(1位佐賀県、3位長崎県、4位福岡県)している。九州北部は日照時間や降水量が平年並で、気温も高かったことから、光合成が盛んに行われる気象条件が揃っていたことが大きな理由であると考えられるとした。
一方、山陰以北の日本海側エリアの多くが下位にランクインしており、島根県の桜は最も元気がないことが明らかになった。これは、夏の豪雨によって葉が傷ついたことが影響していると考えられるという。前年の夏、日本の南海上から西日本(山陰以南)を中心に太平洋高気圧に覆われていたことで、日本海側は湿った空気が流れやすく、集中豪雨が多く発生したからだ。
そして、花数に関する調査項目で、「1つのつぼみにいくつの花が咲いていますか?」と聞いたところ、今シーズンは「3?4個」が最も多く58%、続いて「5個以上」が32%、「2個」が7%、「1個」が3%、全国平均は3.69個となり昨年(3.73個)よりやや少ない結果となった。(編集担当:慶尾六郎)。
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